大谷獲りへヤンキースGM出馬 ポスティング発効、交渉解禁
日本ハムの大谷翔平投手(23)が米大リーグに移籍するために必要なポスティングシステムが1日(日本時間2日)、米大リーグ機構(MLB)の各球団による電話会議で新協定が承認されて発効した。日本ハムは大谷が移籍するための申請を日本野球機構(NPB)に行ったと発表。MLBは譲渡金2000万ドル(約22億4000万円)で公示し、支払う意思のある球団全てが選手と交渉できる。大リーガーの移籍交渉に影響を与えないように大谷のみ交渉期間が特例で30日間から21日間に短縮されており、交渉期限は米東部時間22日午後11時59分(日本時間23日午後1時59分)まで。
メジャー移籍を目指す大谷の交渉が、週明けにも獲得を希望する球団を集めて始まることが米球界関係者の話で分かった。
マリナーズは通算630本塁打をマークして野球殿堂入りしているケン・グリフィー氏、抑え投手として活躍した佐々木主浩氏や多数の現役選手が交渉の場に集まり、熱意を伝える計画だという。
また、ヤンキースのキャッシュマンGMは「チームの向上に大きな影響を与えられる。われわれにとって最適な選手」と述べ、獲得に向けて交渉に乗り出すことを明言した。イベントが行われたコネティカット州スタンフォードで取材に応じた。
チームは大谷を高校時代から継続して調査し、今年8月には同GMが視察のため来日している。「投打ともに魅力ある才能を持った最高価値の選手」と評価した上で、入団した場合は「二刀流」の挑戦を後押しする考えを示した。
ロサンゼルス入りした大谷との面談予定には言及せず「次の段階は選手と代理人が決めること。求められたことを行う」とだけ話した。