イチロー ジャイアンツ移籍浮上 外野陣手薄…関係者「代理人が話をしている」
米大リーグ、マーリンズからFAになったイチロー外野手(44)の移籍先候補にジャイアンツが浮上していることが16日(日本時間17日)、分かった。関係者が明かした。例年以上にFA市場の動きが遅く、正式オファーは届いていないが、メジャー18年目のシーズンに向けて辛抱強く待ち続ける。
昨年11月のFA申請から2カ月あまり。メジャー18年目の契約オファーを待つイチロー。ここまで古巣マリナーズや若手主体のパドレスなどが移籍先の候補として挙がっているが、交渉に大きな進展はなし。そんな中、新たなターゲットとして明らかになったのがジャイアンツだ。
西海岸のサンフランシスコを本拠地とするジ軍について「代理人が話をしていると聞いている」と関係者。今オフのジ軍は外野陣補強を課題に挙げ、新右翼としてパイレーツとのトレードでベテランのマカチャンを獲得。現在は正中堅手を探しており、控えも手薄な状態。過去に大きなケガがなく、最近3年は“第4外野手”の役割をこなしてきたイチローにとって最適の球団と言える。
その一方で今オフのFA外野手の市場は例年以上に動きが鈍く、最大の目玉と言われているJD・マルティネスやL・ケインといった主力級は依然として未契約のまま。イチローの交渉にも影響していることは明白だ。
大リーグ公式サイトもこの日、イチローの代理人を務めるボッグス氏の話として苦戦している様子をレポート。「メジャーからオファーがなければ、日本に戻るかもしれない」との見出しで日本球界復帰の可能性を伝えた。
昨年11月以来、ボッグス氏は「FA市場が動くタイミングを待っているところです」と言い続けている。キャンプインまで約1カ月。開幕まで2カ月以上もある。肉体の鍛練を怠らず、イチローが静かにその時を待つ。