ヤンキースの田中将大投手（２９）が２３日、古巣楽天の本拠地、仙台市の楽天生命パーク室内練習場で自主トレを公開した。昨季は１３勝１２敗と苦しんだが、４年連続開幕投手を目指すことを宣言した。また、合同自主トレを行う楽天の新人から１問ずつ質問を受け、後輩たちにアドバイスを送った。

　銀世界の仙台に降り立つと、誓いを立てた。日本選手として初の３年連続開幕投手を務めた昨季はレギュラーシーズン１３勝１２敗、防御率４・７４と振るわなかった。「厳しい立場であることは分かっています」と自覚するが「もちろん、そこに向かってやっていきたい」と４年連続の大役に照準を合わせていく。

　メジャー５年目を迎え、打者の自身への対策やアプローチの変化は肌で感じている。「こちらもやらなければいけないこともある。新たなアプローチで臨む楽しみもある」。さらなるクオリティーが求められる中で勝利を奪い続けていく。

　４日に急逝した星野仙一球団副会長にも、思いをはせた。「メジャーに行く時も背中を押して『行ってこい』と言ってもらった。星野さんの期待に応えられるような成績を残せていないので、今年は頑張りたい」と自らを奮い立たせた。

　この日、前ソフトバンク・松坂の中日入団が決まった。現役続行を追い求める姿に「僕がどういう目線でコメントしていいのか分かりませんが」と前置きした上で「自分の人生だから後悔ないように、周りに何を言われようが決めるというのは、僕もそうしたい」と理解を示した。「僕もどこまでやれるかは分からないですけど、自分が納得するまでやりたい」と“平成の怪物”の生き方に共感し、同調していた。