大谷「繊細になり過ぎないことも必要」 キャンプ初ブルペンで36球

 エンゼルスの大谷翔平選手(23)が15日(日本時間16日)、バッテリー組のキャンプ2日目で初めてブルペン入り。正捕手のマルドナードを相手に36球を投げた。

 直球にカーブ、スライダー、スプリットの変化球を交えてのピッチング。投球前に首脳陣から「そんなに力を入れなくてもいい」と言われていたそうで、「内容的にはまだまだこれから上げていく必要があると思う」と話した。

 実戦を想定して20球投げた後に10分のインターバルを取り、さらに16球。「試合の中で一気に50球、60球(を投げる)はないシチュエーション。実戦向きのいい練習だなと思う」とメジャー流を支持した。

 メジャー球は日本での自主トレ期間中も使用していたが、この日は制球が定まらず、天を仰ぐ場面もあった。「湿度の関係で感覚が違ったりするのでそこは1球1球丁寧に投げながらフィーリングを確かめていく必要がある」。ボールへの対応は「簡単にできると思ってない」としながらも「繊細になり過ぎないことも必要」とメンタル面の重要性を説いた。

 サインプレーの確認など基本練習を終えると他の投手陣から外れ、ただ一人、キャッチボールを行った。さらに下半身強化トレやトス打撃など、この日も二刀流メニューで調整した。

 捕手陣に加わったフリー打撃では35スイングのうち柵越え12本。飛距離を意識し始めた17スイング目以降の19スイングで推定150メートル弾を含む8本のフェンスオーバーを放った。大谷は「もっともっと精度を上げていきたい」と、まだ本調子ではない口ぶりだったが、脅威の“柵越え率”で視察にやってきたモレノ球団オーナーらを喜ばせた。

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