大谷翔平、フリー打撃初登板「いい練習できた」奪三振で笑顔、制球乱し悔しがる

 「エンゼルス春季キャンプ」(17日、テンピ)

 エンゼルスの大谷翔平選手(23)がフリー打撃に初めて登板し、同世代のマイナー選手を相手に変化球を交えて30球を投げた。安打性の当たりを許さず、2奪三振2四球だった。

 試合を想定し、1イニング15球を投げた後に休憩を挟む「アップ&ダウン」と呼ばれるメジャー流練習法。この日打席に迎えたのは昨季は2Aでプレーしたモイヤー内野手(24)と1Aのモーガン内野手(23)の2人だ。前者は左打席に、後者は右打席に入り、交互に打った。

 大谷は先頭のモイヤーに対し、フルカウントから6球目、外角低めの直球で見逃し三振。バッテリーを組んだ正捕手のマルドナドからミットを向けられ、思わず、笑みをこぼした。続く、右打ちのモーガンには2球目の直球で空振りさせると、カウント1-2からの4球目に投じた外角低めいっぱいのスライダーで再び、見逃し三振を奪った。“3人目”のモイヤーにはカウント2-1からの直球で左飛。バットは完全に振り遅れていた。15球を投じたところで1セット終了。ベンチに戻ると正妻と笑顔でグータッチを交わした。

 5分の休憩を挟み、投球を再開。しかし、いきなり2打席連続でフルカウントから四球を与える。序盤で2球連続抜けたカーブで見逃しストライクを取り、適応力を見せた一方でストライクを取りに行ったはずの直球が抜けて悔しがる場面もあった。

 この日投じた30球の内訳はストライク8(空振り1球)、ボール14、ファウル6。球種は直球19、スライダー5、カーブ4、フォーク2。ボール球が目立ったが、安打性の当たりはなく、マイナーリーガー相手に力の差を見せつけた。

 練習後は肩と肘にアイシングをしながら会見に応じた大谷は「まずしっかり投げれたというのが一番良かった」と感想。投げた30球を振り返りながら「いいボール、悪いボールがあった。いい感覚のところもありましたし、そういうところを確認できたのはすごくよかった。いい練習ができた」と話した。

 この日、フリー打撃に登板したのは大谷だけ。日本ハムから得た情報を基に作成され、他の投手陣とは異なる独自の投球スケジュールについて「日本ではもっと早い段階ですが、いいタイミングで投げれたんじゃないかなと思います」と話した。

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