大谷 「すごく内容が濃かった」打者デビュー戦で適時打含む3打席連続出塁
「オープン戦、パドレス-エンゼルス」(26日、ピオリア)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)は「2番・指名打者」で出場し、1打数1安打1打点、2四球。打者実戦デビュー戦で五回に中前適時打を放つなど全3打席で出塁し、敵地を沸かせた。
パドレスの本拠地で臨んだ打者実戦デビュー戦。場内放送で「オオタニ」が紹介されると敵地ファンは温かい拍手で話題のルーキーを迎えた。
敵地が大きく沸いたのは0-4の五回だ。1死二塁の好機。4番手・マリオットの初球、甘く入った149キロを鋭く中前へはじき返し、二塁走者を生還させた。「得点圏にランナーがいたので積極的にいきました」。メジャー通算44試合の右腕の速球をきっちり仕留め、「結果が出てよかった」と穏やかな表情で話した。
最初の2打席はいずれも四球だった。メジャー通算28勝右腕のライルズと対じした初回の打席は、初球ストライクを見逃した後、内寄り149キロ直球を空振り。2球で追い込まれてしまったが、そこから4球連続でボールを見極めて出塁した。続く三回の打席は、昨季23試合で2勝1敗1セーブ、防御率2・55の変則左腕ボウマンに対し、カウント3-1から5球目を見送って一塁へ歩いた。
前日の練習後は打席のポイントとして「外国人投手の間合いというか、打席の中でしっかりタイミングを取っていけるかというのが一番大事」と話していた大谷。この日の3打席、全12球を振り返り、「右投げ、左投げ、それぞれやりましたし、ランナーがいる場合といない場合、どちらもできた。すごく内容が濃かったんじゃないかなと思います」と充実感いっぱいの表情を見せた。
2日前の投手デビュー戦は1回1/3を投げて2安打2失点(自責1)、1四球2奪三振。投打の仕上がり具合を問われた大谷は「どの選手も同じだと思いますけど、例年、バッティングの方が早いのかなと思う。例年どおりかなと思っています」と話した。