マリナーズ復帰のイチロー「培ってきたすべてをこのチームに捧げたい」【一問一答2】
大リーグ、マリナーズは7日(日本時間8日)、マーリンズからFAになったイチロー外野手(44)と1年契約で合意したと発表した。同外野手にとってはメジャー1年目の01年から12年途中まで所属した古巣への6年ぶりの復帰。イチローはアリゾナ州ピオリアの球団キャンプ施設で入団会見に臨んだ。
-これから達成したい記録は?
「2001年にメジャーリーグでプレーすることが決まった時に考えたのは、自分のことしか考えられなかったです。まず、結果を残さないとこの世界でやっていけない。これは当然のことですけれども、それから17シーズンを過ぎて18年目になるわけですけども、もちろん自分はできるパフォーマンスたくさんあります、僕自身のためにやりたいこともあります。ただ、当時と違うのは今、マリナーズは必要としていること、僕がそれに、そこに力になれるのであればなんでもやりたい。そういう気持ちですね」
(再び自ら話し始める)
「僕が今まで培ってきたすべてをこのチームに捧げたい、そういう覚悟です」
-過去に一緒にプレーした選手たちと再びチームメートになる。(ヤンキース、マーリンズ、マリナーズに所属している)フェルプスを追いかけてきているのか?
「まあ、ロビー(・カノ)とはもちろんまたプレーしたいと、彼がニューヨークを離れてからいつも思っていましたし、エドガー(・マルティネス)がコーチになった時もやっぱり一緒にいつかやってみたい。(デービッド・)フェルプスに関してはなぜか僕が追いかけているという状態なんですけど、おそらくそんなふうになるんじゃないか、と。これはちょっとした根拠になるんですけど、今回シアトルに戻るんじゃないかという一番の根拠は確かにフェルプスがいたというのはあると思います」
-大谷にアドバイスをしたことがありますか。
「大谷選手がエンゼルスと契約した時にテキストでメッセージをくれてやり取りをしたということがありました。日本でも過去何度かプライベートですけども会ったことがあって、面識もあって、まあ大変、僕とは親子と言ってもおかしくない年齢差ではありますけれども、メンタルとしては僕が子供で彼が親という感じの印象ですね」(会見場に笑い)
-5年半で自分が変わったことを話した。その具体的な例を挙げると?
「マリナーズでプレーしていた時は、必ずランナップに名前があった。自分のルーティンを守ることはとても簡単というか、難しくなかったですけども、ニューヨークに行ってからというのは、その日球場に行かないと、プレーするかどうか分からない。スターティングラインナップに名前がない時に、ゲームが始まってどこで自分がいくのかっていうのは、まったく分からない状態が続いて、それが慣れてきた頃になんとなくこんな状況で自分は行くんだなあということがつかめるようになったりはしたんですけども見えないものといつも戦っている。そういう状態だったんですね。でも、それにもいつしか、自分が徐々に対応できるようになって何が起こっても代打を告げられて左ピッチャーが来た時に代打の代打っていうこともありました。それは過去になったことなんですけども、そういう悔しい思いもたくさんしてきた5年半だったので、いろんなことに耐えられるんじゃないかって思っています」