大谷、イチローの対戦希望聞き「素直にうれしい」 OP戦はカーショーに見逃し三振

 エンゼルスの大谷翔平(23)は、マリナーズ入団会見に臨んだイチローに「世界一の才能」と評され、対戦を希望されていることを7日のドジャース戦後に伝え聞き喜んだ。「素直にうれしいし、僕が試合に出ていく必要がある。絶対的にそこが必要なことだし、今そこをつかみ取りにいっている段階」。自身はマイナー契約の立場だけに、今後、厳しいメジャーでの生き残りへ気を引き締めた。

 ドジャースとのオープン戦は3試合連続で野手で出場。三回、メジャーを代表する左腕カーショーと対決した打席に多くの視線が注がれた。カウント2-2からの5球目は外角低めのカーブに見逃し三振。唇をかみしめてベンチに引き揚げた。

 独特な投球フォームにも「基本的にタイミングは取れていた」といい、決め球は「自信を持って見送った」と振り返ったが判定はストライク。「球も強かったし、ボール先行からきっちりカウント球も投げていたので素晴らしい」と、打席から投手目線でも観察した。

 大リーグ公式サイトは「カーショーが大谷を凍らせた」という見出しで記事を掲載。サイ・ヤング賞3度の左腕の「(大谷は)ドジャースを選ばなかったけど、幸運を祈る」との登板後の談話も紹介した。

 四回は遊ゴロ併殺打に倒れ、オープン戦は通算14打席で1安打に。それでも、ソーシア監督は「投手の球を見始めたばかり。打席を重ねれば落ち着く」と気にも留めていない様子。大谷は試合前には投手として9日(日本時間10日)の3度目の実戦登板に備え、33球の投球練習を行った。

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