「オープン戦、レンジャーズ２ー４エンゼルス」（１８日、サプライズ）

　エンゼルスの大谷翔平投手（２３）は「７番・指名打者」で出場し、４打数無安打２三振。３戦１３打席連続ノーヒット（１死球含む）で打率を・０８３（２４打数２安打）に落としたが、試合後のソーシア監督はポジティブな発言に終始した。

　「確実に前に進んでいる」。試合後の三塁側ベンチ前。ぐるりと取り囲んだ日米報道陣を前に、ソーシア監督ははっきりとそう言った。

　マイナーリーガーを含む３人の左投手にノーヒット。それでも指揮官がポジティブな言葉を口にしたのは理由があった。

　この日最後となった八回１死一、三塁の打席。大谷はツーボールから４球連続でファウルを打った。球種はすべてファストボール。１４６キロ～１５０キロの速球を４スイング連続で三塁側席へ打ち返したのだ。インプレーにはならなかったが、自分のタイミングで球を手元まで引き付け、鋭く射抜く。ソーシア監督は「特に最後の打席は彼が必要な状態に近いところまで来ていることを示していた」と、本領発揮の兆しを感じ取っていることを明かした。