イチロー2試合同時プレー 5日ぶり実戦復帰で異例「特別指名打者」
打席を終えるとカートに乗り、隣り合わせのグラウンドを行き来した。マリナーズのイチロー外野手(44)が19日、パドレス傘下3A、2Aが相手の練習試合で、右ふくらはぎの張りから5日ぶりに実戦復帰。2試合を行き来しながら、11打席で3安打、1四球5三振だった。各イニングの2人目に打つ「特別指名打者」として2試合で同時にプレーした。
久しぶりに打席に立ったブランクは感じさせなかった。5つの三振は、外角ぎりぎりをストライクと判定されたものが多かった。打席を重ねるごとに際どい球をファウルにするなど、本来の粘りも発揮し始めた。
ストライクゾーンを大きく外れた球に手を出す場面はなく、広角に安打を打ち分けた。2試合で多くの生きた球を見ただけに「いい練習ではあります」と振り返った。
一方、特別ルールの練習試合とあって「球場が違うので感触が全然違うんですよ」とも言う。オープン戦とは緊張感も異なり、動きそのものに変化が表れるということか。
21日(日本時間22日)はブルワーズとのオープン戦がある。出場を問われ「できれば、そうですね」と話すにとどめた。守備には就かなかっただけに、サービス監督も「100%に戻ってから」とオープン戦復帰には慎重な構え。20日のチームの休養日を経て判断する見込みだ。