大谷翔平、打撃に手応え「状態は確実に上がっている」マイナー試合で2安打
「エンゼルス春季キャンプ・22日、テンピ」
エンゼルスの大谷翔平投手(23)が隣接する2つのフィールドで行われたジャイアンツの3Aと2Aのマイナー2試合に掛け持ちで出場し、8打数2安打だった。
自軍の攻撃時に優先的に打席に立つ特別ルール。大谷が快音を響かせたのは4打席目だ。昨季メジャーで44試合に登板している中継ぎ左腕、オカートの初球、高め143キロ速球にバット一閃。鋭いラインドライブの打球が右前に達した。
6打席目にはマイナー右腕のフローレスに対し、カウント1-1から3球目、146キロ速球を投手強襲安打。ワンバウンドの打球が投手のグラブをはじき、遊撃手の前へ転がった。
最初の3打席では昨季メジャー8勝左腕のブラクと対戦し、二ゴロ(結果は二失)、空振り三振、二ゴロ。20日のダイヤモンドバックスとのオープン戦でも4打席のうち3打席が二ゴロだった大谷は「普通に(タイミングが)一個速いですし、自分のポイントで待ててないんじゃないかな、という場合が多い。けっこう自分の中では捉えてる感覚なので、そこで一個ずれてる感じかなとは思います」と説明した。
オープン戦が始まった当初は右足をしっかり上げてから踏み込む日本ハム時代の打撃フォームで差し込まれる打席が目立った。しかし、その後は立ち遅れを防ぐため、右足の上げ幅を小さくして着地を早くするフォームに“改造”。結果として今度は「一個速い」という状況に直面している。
打席で感じている小さなズレ。1週間後に迫った開幕に向けてどう改善していくのか。
「アプローチの仕方においてどこを最初に持ってくるかということが大事かと思います。体の状態とか、ボールを見てる状態は確実に上がっているんじゃないかなと思うので、そういう(捉えてる感覚と同じ)打球が増えるんじゃないかなという感じはします。なので、そこ(微妙なズレをなくす方法)に関してはアプローチの仕方を練習の時からどれを最初にやっていくのかが大事じゃないかなと思います」。
オープン戦10試合で打率・107(28打数3安打)。数字的には苦しんでいるように見える大谷が手応えを感じながら前に進んでいる。