イチロー、跳んだ!打った!本塁打阻止する超美技&古巣復帰後初マルチ

インディアンス戦の3回、後続の適時打で本塁に向かうマリナーズのイチロー(右)=シアトル(共同)
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 「マリナーズ5ー6インディアンス」(31日、シアトル)

 マリナーズのイチロー外野手(44)は「9番・左翼」で出場し、4打数2安打1得点だった。古巣復帰後初、日米27年連続となるヒットでメジャー通算3082安打とし、キャップ・アンソンの3081安打を抜いて歴代単独21位に浮上した。三回の守備ではホームラン性の打球をもぎ取る超美技を披露した。

 イチローが跳んだのは三回だ。右打者、ラミレスが放った102メートルの飛球。左翼フェンスを越えようとする打球を完璧なタイミングでジャンプしてもぎ取ってみせた。着地と同時に地面に転がった後、しなやかな動きで立ち上がる44歳を地元ファンが総立ちでたたえた。一塁を回りかけていたラミレスは呆然とレフト方向を見るしかなかった。

 バットでも魅せた。超美技を披露した後の攻撃。3点を追う三回1死で巡ってきた第1打席で右腕カラスコが投じた150キロ速球を二塁手の左側へ打ち込み、一塁へ走った。相手野手はバックハンドで打球に追いつくのが精いっぱい。懸命の送球を試みたが、イチローが楽々と一塁を駆け抜けた。

 12年途中までプレーしたマリナーズのユニホームで6年ぶりの安打。日米通算では27年連続となるヒットを記録すると、七回には中継ぎ左腕のミラーの132キロスライダーを左前へはじき返し、今季出場2試合目で初めてマルチ安打を記録した。メジャー通算安打数は3082本で歴代単独21位に浮上した。

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