イチロー、極寒ブルブルもマルチ 氷点下3度「野球やる気候ではないわね」
「ツインズ4-11マリナーズ」(7日、ミネアポリス)
メジャー通算2642度目の出場で、最も寒かった試合だろう。球団発表で開始時の気温は氷点下3度。マリナーズのイチローは「風もあるから体感気温は相当低い。野球やる気候ではないわね」と苦笑いだった。
そんな過酷な条件下、1打席目の初球にバント安打を狙った。相手の三塁手は守備が苦手な巨漢サノ。うまく転がしたが、先発ベリオスの好守に阻まれ「プロレスラーみたいな人がサードにいますから、そら考えるでしょう」と振り返った。
試合が進むにつれて気温が下がり続ける中、2打席目は左前打で中押し点につなげた。さらに3打席目は詰まり気味の中前打で今季2度目の複数安打とし、チームの大勝に貢献した。
左翼守備では六回、マウアーの左中間への打球を追い切れず二塁打にしてしまった。日差しとボールが重なったこと、もともと左翼線寄りに守っていたことで中堅手が突っ込んでくると早合点したことを理由に挙げ「でもやっぱり(自分が)いかなきゃいけない、というか」と名手は反省も込めた。