張本勲氏 マリナーズに喝! イチローの契約を「客寄せパンダみたい」
野球評論家の張本勲氏が6日、TBS系情報番組「サンデーモーニング」に出演し、イチローを会長付特別補佐として契約した大リーグ・マリナーズに「喝だ!」と、ダメ出しした。
今季残り試合に出場することがないが、チームに帯同し練習できるというイチローの立場について「マリナーズに喝ですよ。練習はさせるけどゲームに出さない。お預けしているみたいでね、ひどいですよ」とぼやいた。
司会の関口宏も「われわれは(プレーを)見たいですよ」と話すと、張本氏は「だから練習して、よかったら出てもらいますよ、くらい発言してもらいたい」と、今季試合出場の可能性を残すよう要望した。
さらに「(イチローが就任した)アドバイザー?オーナー(実際は会長付特別補佐)?何の役にも立たない。やるならGMの上の、球団社長かオーナー代行」と、フロント入りを提案。現在の契約について「おそらく日本に開幕戦で来るじゃないですか。(マリナーズは)その時に練習させて、ピンチヒッターででも使うんじゃないですか。客寄せパンダみたいに」と、イチローが来季、東京ドーム開催のメジャー開幕戦・アスレチックス-マリナーズの広告塔のような扱いになることを懸念した。
フロント入り熱望の理由については「彼が来るなら背広で来て、『オーナー代行でアメリカで1チーム連れてきました。私が作ったチームを見てください』とこれくらい発言してもらいたいよ」と話した。
東京ドームでの開幕戦についても「ユニホーム姿を見たくない。世界的な選手ですよ。それを見たいという人は、本当のイチローファンでもなければ野球ファンでもない。できれば背広で、1チームを連れてきてもらいたいよ」と持論を展開した。
最後に「日本で興行やるんでしょ?自分の庭で、自分の子供を押しのけてよその子が跳んだり跳ねたりして面白い?」と、アスレチックス-マリナーズの東京ドーム開催を疑問視。「やっぱり日本のファンや日本人を大事にしてほしい。日本がもうかるなら。アメリカ野球は見慣れているじゃないですか」と訴えた。