イチロー特別補佐がコーチでベンチ入り 実は監督代行の代行だった
「タイガース5-9マリナーズ」(12日、デトロイト)
マリナーズのイチロー会長付特別補佐(44)がデトロイトのコメリカ・パークで行われたタイガースとのダブルヘッダーで初めてコーチとしてベンチに入った。規定により今季は試合中にベンチ入りできないが、サービス監督が長女の卒業式に出席するため不在で首脳陣枠が空き1日限定のコーチ起用となった。
2試合とも公式ラインアップ・カード(先発メンバー表)に選手名を書き込んだ。「1試合目に負けたから、2試合目は筆記体にしました。(ペンの)色も変えて」と独自の験担ぎも決めた。指導者としてのベンチ入りに「結構やらなきゃいけないことがある。選手交代を全部書かなきゃいけない」と振り返った。
2試合目には相手監督がストライクかボールかの判定について主審に抗議して退場処分を科された。仮にマリナーズの監督代行が退場させられた場合は、イチロー特別補佐が「監督代行の代行」を務めることになっていたという。「それだけは勘弁してほしい。その緊張感はあった」と苦笑いで話した。