初2番・大谷、三回まで2打席凡退 最多奪三振右腕の術中にはまる

アストロズ戦の3回、三邪飛に倒れたエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス-アストロズ」(15日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が「2番・指名打者」で出場し、三回の第2打席は三邪飛だった。同じ打席で放った強烈なファウルが球審の顔面を直撃し、途中退場するアクシデントがあった。

 1番のコザートが休養のため、2番が指定席の主砲トラウトが1番に入ったことで実現した初の2番起用。リーグ1位の奪三振率13・66の右腕、コールに対し、初回、四球で出塁したトラウトを一塁に置いた打席は空振り三振だった。

 初球、高めの156キロ直球を空振りした大谷はカウント2-2からの6球目、高めの132キロカーブを捉えられなかった。直球系はツーシームよりフォーシームの割合を増やし、意図的にゾーンの高めを使うことによって奪三振率とフライアウト率を激増させた27歳右腕の術中にはまった。

 しかし、3番アップが左越え11号2ランを放ち、エンゼルスは2点を先制した。

 フィールドがどよめいたのは三回2死走者なしの第2打席だ。カウント1-2からの6球目、99・4マイル(約160キロ)を振り抜くと打球は後方のカルブレス球審の顔面を直撃。防護マスクをしていたが、捕手の支えなしには立っていられない状態に。エンゼルスのトレーナーの“診察”を受けた後、途中退場した。球審交代後に試合は再開。7球目、外角高めの143キロスライダーを打ち上げ、三邪飛に倒れた。

 相手投手のコールは08年ドラフトで高卒ながらヤンキースから1巡目全体28位で指名されたが、入団を拒否して進学。3年後の11年ドラフトでパイレーツから全体1位でピックされた逸材だ。過去5年で4度の2桁勝利をマークするなど、通算63勝を挙げている。

 今季は直球系でツーシームよりフォーシームの割合を増やし、より多くスライダーとカーブを織り交ぜる。意図的にゾーンの高めを使うことで三振数とフライアウト率を激増させた。ここまで8試合に登板して4勝1敗、防御率1・43。56回2/3を投げてリーグ最多の86三振。奪三振率13・66もリーグ最多をマークしている。

 登板当日はマウンドに集中するため、前日に取材に応じた27歳右腕は驚異的な奪三振率について「ストライク先行。ストライクゾーンを積極的に攻めて打者にプレッシャーをかけることを心掛けている結果だと思う」と自己分析。エンゼルスの大谷については「対策はこれから立てるが、スポーツニュースとかで映像は見ている。すごいパワーがあり、素晴らしいスイングをしている」とその印象を語った。

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