大谷、八回途中2失点で4勝目 移籍後最多110球の力投でチームの6連敗阻止

レイズ戦に先発したエンゼルス・大谷=アナハイム(共同)
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 「エンゼルス5-2レイズ」(20日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が移籍後自己最長の7回2/3を投げて6安打2失点で4勝目を挙げた。同最多の110球、9奪三振1四球。防御率は3・25。

 今季は中6日の登板間隔を基本にここまで6試合に登板し、3勝1敗、防御率3・58。5連敗中のチームを救うべく、マウンドに立った大谷は初回、2死から四球を出すも後続を断った。二回は1死から6番ダフィーに右中間二塁打を打たれてピンチを背負ったが、続く2人をいずれも142キロスプリットで斬って無失点に抑えた。

 痛恨の1球は両軍無得点の三回だ。先頭の9番フィールドへの初球、内角低めの151キロを完璧にとらえられて弾丸ライナーが左中間フェンスを越えた。先制被弾の行方を振り返った表情に悔しさがにじんだ。

 しかし、そこから崩れなかった。続くスパンをスプリットで空振り三振に仕留めると六回の最後の打者まで12者連続アウト。最速159キロの直球、スライダー、スプリット、カーブの4つの球種をバランスよく組み合わせ、凡打の山を築いた。

 二刀流の力投に味方打線も応える。四回の攻撃で失策、四球、暴投から1死二、三塁とすると内野ゴロと犠飛で2点を奪って逆転に成功。五回には四球で出塁した主砲トラウトが二盗、三盗を決めて後続の犠飛で3点目のホームイン。七回にも四球で出塁したトラウトが犠飛で生還し、リードを3点に広げた。

 七回を投げ終えた時点で球数は99。しかし、ソーシア監督は続投させ、メジャー移籍後初となる八回のマウンドへ。先頭のフィールドに右翼線二塁打、さらに暴投で無死三塁。続くスパンの遊ゴロの間に2点目を失った。2番クロンを3球連続スライダーで空振り三振を奪い、続くウェンドルに中前打を許したところでお役御免。マウンドを降りる背番号17を地元ファンはスタンディングオベーションで称えた。

 球団発表によると、デビューから先発7試合のうち6試合で6奪三振以上を記録するのは1908年以降のア・リーグでは14年の田中将大投手(ヤンキース)以来、3人目だという。

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