ダル カブス初勝利で日米通算150勝到達
「レッズ1-6カブス」(20日、シンシナティ)
ダルビッシュ有投手(31)がカブスで初勝利を挙げた。レッズ戦に先発して6回2安打1失点。二回以降は無安打の快投で白星を手にし「ゼロよりは1の方がいい。やっとスタートしたのかなという感じ」とうなずいた。
野茂英雄、松坂大輔ら限られた投手しか成し遂げていない日米通算150勝に到達。それでも「そういうのは引退してから。今は意識していない」と冷静に受け流した。
根底にあるのは「区切りの数字って、人間(他人)が勝手に決めているもの」という考え方だ。周囲の設定した数字や他人の評価より「一勝一勝(の積み重ね)とか、みんなで終わった後にいい気分でその日を終える」という充実感を重視。だから記念球も受け取り忘れた。
とはいえ、全ての数字に無頓着なわけではない。「一人だけ抜きたい人がいる。あと16勝したい」。誰が目標なのか明かさなかったが、166勝となれば日本ハム時代の恩師、佐藤義則(現楽天投手コーチ)らの勝利数を超える。