大谷 2死の得点圏打率・875!勝負強さを元WBC米国代表監督が絶賛

 「ブルージェイズ1-8エンゼルス」(24日、トロント)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は「5番・指名打者」で出場し、3打数2安打2四球、2得点。10日のツインズ戦以来、8試合ぶり今季8度目のマルチ安打で打率を・319とした。チームは連勝し、5カードぶりに勝ち越した。

 本拠地アナハイムからトロントまでの移動距離は約4000キロ。初めて3時間の時差を経験した東部遠征は初戦こそ3打数無安打1四球だったが、前日23日は2点追う九回1死満塁の絶好機に起死回生の2点適時打。そして、この日は2本の二塁打を放ち、2四球と合わせて4度の出塁。敵地ファンの前で存在感を示した。

 「とても才能あるヤングマンですね」。大谷のパフォーマンスに感銘を受けたのは、元ブルージェイズ監督で現在はテレビ解説者のバック・マルティネス氏だ。06年の第1回WBCでは米国代表を務めた同氏は「フィールド上でのふるまいに野球、相手選手へのリスペクトが見える」とも話した。

 今季の大谷は打者として27試合に出場し、打率・319、6本塁打、19打点。「初めて見る投手を相手にこれだけの結果を残しているのは素晴らしいの一言に尽きる。とてつもないパワー。逆方向へ飛ばす力もある。これからは各球団のマークが厳しくなるだろうが、彼なら対応できる。対戦を重ねていけば、さらによくなっていくと思う」。

 大谷の能力の高さを証明する数字の中でも同氏が目を見張ったのは、2死で得点圏に走者を置いた場面の打率・875(8打数7安打)だ。「驚くべき数字。本当にスペシャルな選手。見ていて楽しい選手ですよ」。その勝負強さに舌を巻いていた。

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