大谷“バッター”でVSマー君 5・28投げ合い「体への負荷管理」で消滅も
「ブルージェイズ1-8エンゼルス」(24日、トロント)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)が予定されていた27日(日本時間28日)のヤンキース戦の登板回避が決まった。マイク・ソーシア監督(59)が発表した。田中将大投手(29)とのメジャー初の投げ合いは持ち越しとなったが、当日は打者で初対戦する見込み。大谷は、この日のブルージェイズ戦は「5番・DH」で出場2安打2四球、2得点の大暴れで、5カードぶりの勝ち越しに貢献した。
登板3日前の先発ローテ変更。矢継ぎ早に飛んだ大谷の体調に関する質問に対し、ソーシア監督は「状態はいい。体への負荷管理。理由はそれだけです」と説明し、疲労蓄積を防ぐための措置だと強調した。
試合前にはキャッチボールを行い、故障がないことを証明した大谷。二回に四球で出塁すると、後続の適時打で先制ホーム。三回には時速177キロの打球で左中間を真っ二つに破る二塁打を放った。
圧巻の走塁は九回だ。中前に転がる打球を見て一気に二塁へ。中堅からの送球でアウトとなったが、2分12秒のビデオ検証の末、判定は覆った。「しっかり(二塁手のタッチを)かわしてたんでセーフかなと思ってました」。次の塁を狙う気持ちと体の動きは「一致している」と言い切る好走塁だった。
今季8度目のマルチ安打。2四球と合わせて計4度出塁し「全体の流れとしてすごいいい役割ができた」と胸を張った。
登板回避はチームの方針。「特に(肉体的に)何も悪くない。球数(前回20日の自己最多110球)が多かったからだと思ってる」と大谷。田中との投げ合いは「この先プレーしていれば、またチャンスはあると思う」し「どっちみちバッターでは出ると思う」。打者でメジャー初の直接対決実現を示唆した。