大谷、3打数無安打で敗れる 怪物チャプマンとの初対決で164キロ遊ゴロ

試合前の練習中にリラックスした表情を見せる大谷(撮影・小林信行)
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 「ヤンキース2-1エンゼルス」(25日、ニューヨーク)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は「5番・指名打者」で出場した。3打数無安打に終わり、3試合ぶりのノーヒット。チームも敗れた。

 注目の場面は1点を追う八回に訪れた。2死一塁となったところで、ヤンキースは守護神チャプマンを“前倒し”で起用した。大ブーイングの中で打席に入った大谷。初球は外角160キロのボール球。2球目159キロは暴投になり、2死二塁と得点圏に走者が進んだ。

 田中も戦況を見つめる中で、3球目160キロ直球をファウル。4球目は161キロをたたき、左翼ポール際へ大飛球を放ったが、ファウルとなった。2-2から最後は164キロ直球に押し込まれ、遊ゴロに倒れた。5球全て、直球だった。

 チャプマンは九回もマウンドに上がり、今季初のイニングまたぎ。無失点で締め、ヤンキースが1点差を逃げ切った。

 チャプマンはキューバ出身で、メジャーを代表する守護神。メジャー史上最速169キロを計測した経験があり、今季はこの試合前まで1勝0敗9セーブ。19イニングで36奪三振と、驚異的な数字を誇っている。

 この日の大谷は第3打席までメジャー屈指の速球派、開幕投手のセベリーノと対戦。4月27日の初対決では右翼席へ本塁打を放ち衝撃を与えたが、この日は外角中心の配球で三振、四球、遊ゴロに倒れた。

 ヤンキースは昨オフに大谷がポスティングシステムを使ってメジャー移籍を表明した際に米主要メディアが大谷の移籍先として「最有力」と報じた球団。しかし、同選手が最終面談を行った7球団にも入らなかったことからキャッシュマンGMが不快感をあらわにした経緯もあり、この日の敵地ファンの反応が注目されていた。大谷が打席に入るたび、大ブーイングが浴びせられた。

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