大谷、初の2戦連続無安打で初めて打率3割切る “大谷シフト”に阻まれる

ヤンキース戦の3回、押し出し四球を選び一塁コーチと笑顔で話すエンゼルス・大谷=ニューヨーク(共同)
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 「ヤンキース4-11エンゼルス」(26日、ニューヨーク)

 エンゼルスの大谷翔平投手がヤンキース戦に「5番・指名打者」で出場し、4打数無安打1四球、1打点。打者出場29試合目(代打3試合含む)にして初めて2戦連続ノーヒットで打率を・297とした。

 メジャー移籍後初の5試合連続出場となった大谷。主砲トラウトの適時打で1点を先制した後の初回2死三塁の場面で打席に入ると、前日に続いて敵地ファンのブーイングを浴びた。

 ヤンキースの先発、メジャー51勝右腕グレイとの初対決。初球、外角低めへの130キロカーブを見送りストライクとなった後、ボールを一つ挟み、再び、見送った外角低めへのカーブをストライクと判定された。4球目は151キロ速球が外角高めに抜けてボール。カウント2-2から初めて投じられた内角への137キロスライダーにバットは空を切った。

 エンゼルスは先発バリアが二回までに3被弾で4失点。しかし、三回1死満塁の絶好に大谷が四球を選んで1打点。カウント2-1から低めの151キロ直球をしっかり見送り、5球目も外角に外れて一塁へ。三塁走者をホームへ迎え入れ、今季20打点目を挙げた。

 チームは四回にトラウトのリーグ最多タイとなる17号2ランで逆転に成功。5-4の五回、先頭で打席に立った大谷は2番手右腕ホルダーに外角チェンジアップを見逃してストライクを取られた後、やや低めのチェンジアップに空振り。最後は高めのボールになる150キロ直球を空振りしてこの日2つ目の三振を喫した。

 六回にトラウトが自己最多の4本目の長打となる適時二塁打、さらにプホルスにも2点適時打が飛び出し、9-4となった六回無死一、三塁の好機で打席を迎えた大谷だったが、カウント2-2から内角高め154キロを打って遊ゴロ併殺。二遊間を真っ二つに割ろうとする打球は内野陣が右に寄る“大谷シフト”を敷いていた遊撃手の正面だった。

 再び、敵軍のシフトに阻まれたのは八回だ。カウント2-1から内寄り151キロを鋭く振り抜いたが、打球は二塁ベースの右側にポジショニングしていた遊撃手の正面だった。MLBのデータ解析システム「スタットキャスト」によると、打球の初速は自己最速タイの113マイル(約182キロ)だった。

 2戦連続無安打は移籍後初だが、この5試合で3度目のノーヒット。打率3割を切るのは開幕戦以来で実質今季初となる。

 この日の大谷は試合前にブルペンに入り、直球とカーブ、計24球を投げて調整。登板見込みだったあす27日のヤンキース・田中との投げ合いは持ち越しとなったため、次回登板日が注目されているが、ソーシア監督は「もう一度、ブルペンに入り、すべてが順調にいけばデトロイトで投げる」と、28日から始まる敵地でのタイガース4連戦で投げる予定を明かした。

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