大谷 23分間の雨天中断後もマウンドへ 五回まで1失点
「タイガース-エンゼルス」(30日、デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)が、敵地のタイガース戦で登板。五回まで、3安打1失点に抑えた。突然降り出した大雨の影響で四回終了後に23分間の中断を挟んだが、大谷は五回も最速160キロをマークするなど、無失点に抑えた。
20日のレイズ戦以来、中9日の登板。試合開始時は気温29度、体感温度は32度という条件だった。立ち上がりは指に引っかかる場面が目立ち、制球が不安定。2四球で2死一、二塁のピンチを招き、5番グッドラムに先制の中前適時打を許した。初回失点は4月18日のレッドソックス戦以来、自身2度目。次打者のジョーンズは一邪飛に打ち取ったが、初回だけで23球を要した。
だが、二回以降は立ち直り、わずか10球で三者凡退。味方が追いついた直後の三回は1死二塁のピンチを迎えたが、3番キャンデラリオを空振り三振。4番マルティネスはここまで最速の158キロの直球でバットを折り、遊飛に抑えた。四回も危なげなく三者凡退に退けた。
大谷がマウンドに上がっていた四回に雨雲が急接近。降り出した大粒の雨の影響で、五回突入前に試合が中断となった。グラウンドにはシートが敷かれ、大谷がベンチでソーシア監督と話し合う様子も見られた。
中断の影響が懸念された五回もマウンドへ。8番からの相手打線を空振り三振、中飛。その後、四球、左翼線二塁打で2死二、三塁としたが、3番キャンデラリオに最速160キロをマークするなど投ゴロに抑えた。
投手としての大谷は、ここまで7試合に登板して4勝1敗、防御率3・35。40回1/3を投げ、イニング数を大きく上回る52三振を奪っている。
この試合、タイガースの主砲カブレラは故障者リストに入っているため、出場していない。