大谷、今季最速163キロ 5回3安打1失点も5勝目ならず

 「タイガース6-1エンゼルス」(30日、デトロイト)

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)はタイガース戦で5回3安打1失点と好投したが勝敗は付かず、5勝目はならなかった。五回2死二、三塁では移籍後自己最速の101・1マイル(約163キロ)の剛速球でピンチを脱出。降雨中断の影響で余力を残しながら83球で降板した。5奪三振3与四球で防御率は3・18となった。

 勝負どころでギアを上げた。同点の五回2死二、三塁。大谷が3番・キャンデラリオに対し、カウント2-2から投じたのはメジャー自己最速を更新する101・1マイル(約163キロ)の剛速球だった。

 「正直、真っすぐしかなかった。どれもよくない中で、最終的に何を投げるかと思った時に直球の方が(打ち取る)確率が高いかなと」

 消去法で選択した1球。力のない打球を自ら処理して、打者走者にタッチアウト。グラブを高々と掲げてみせた。

 体調を考慮して27日のヤンキース戦の登板を回避。田中との投げ合いが実現せず、残念がった。10日ぶりのマウンドは初回、制球に苦しみ23球中11球がボール。「投げ心地もよくないし、思ったように動けていなかった」。2四球の後に先制適時打を許した。

 しかし、そこから修正力の高さを発揮する。ベンチ裏でフォームを確認し、投球練習では意図的に強い球を投げた。二回以降は1点も与えなかった。

 四回終了後には「あまり経験がない」という降雨中断もあった。23分後に再開されて続投。五回のピンチを渾身(こんしん)の1球で切り抜け、「しっかり抑えられてよかった」と言った。

 五回を投げ終えた直後に再び、降雨中断。余力を残しての降板となったが、「悪いなりにゲームを作れたのはシーズンを通して見たらいいことだと思う」と大谷。また一つ成長を実感する試合となった。

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