大谷「毎日勉強している」勝利呼ぶ一塁強襲安打 苦手左腕攻略はならず
「エンゼルス3-1レンジャーズ」(3日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)が、「5番・指名打者」で出場。二回の第1打席で先制点につながる一塁強襲安打を放ち、勝利に貢献した。第2、第3打席は快音聞かれず3打数1安打。打率・283となった。
前夜は4打数無安打の大谷が攻撃の口火を切った。0-0の二回1死走者なし。右腕フィスターに対し、ワンストライクから内角に食い込む137キロカットボールを時速163キロの打球で一塁線へ。バックハンドで捕球を試みた一塁手のグラブをはじき、2戦8打席ぶり(四球含む)の安打が記録された。
続くコザートの右前打で二進し、バルブエナの右越え二塁打で生還。昨夜は延長戦負けを喫したチームの嫌なムードを払拭した。 四回1死走者なしの打席は中飛。ワンボールから2球連続で見送ったツーシームをストライクと判定されて追い込まれた後、2球ファウルで粘り、6球目の内角低めのカットボールを打ち上げた。
“課題”も浮き彫りとなった。第3打席は左腕クラウディオに代わり、3球三振。初球は内角ツーシームを空振り、2球目も内角ツーシームをファウル。簡単に2ストライクと追い込まれ、最後は外角チェンジアップに全く反応できず見逃し三振に倒れた。
左投手には5月18日のレイズ戦でスネルから左中間二塁打を打ったのを最後に、15打席連続無安打(3四球含む)。通算では28打数4安打10三振、打率・143となった。
試合後、大谷は「各打席きょうはいい方向が多かったかなと思うんですけど、なんとか勝ててよかったなと思います」と喜ぶ一方で、左右うんぬんではなく終盤の勝負どころでの凡退を反省した。「もっともっと3打席目とか4打席目というところで、試合を左右する打席が多く来ると思ってるので、しっかりアジャストできれば、もっともっといい方向にいくんじゃないかと思ってます」。
ちょうど60試合を消化したが「キャンプからやることも変わらないですし、毎日毎日試合はありますけど、毎日勉強してるので、それを次の試合でどういうふうにいい方向に自分をもっていけるかっていうことだけだと思うので、残り何試合だなあとか、今何試合終わったなあとは特に考えずに1試合1試合一生懸命できればいいんじゃないかなと思ってます」と前を向き、勝利に直結する一投一打を追い求めていく姿勢を示しした。