大谷またマメで緊急降板 五回開始前…1失点の粘投も
「エンゼルス4-3ロイヤルズ」(6日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(23)はロイヤルズ戦に先発登板し、4回を4安打1失点で勝敗は付かなかった。右手中指のマメのために63球で緊急降板し、5勝目はならなかった。チームは4-3で勝ち、4連勝とした。
本拠地がざわついた。捕手マルドナドの合図を受けて、三塁側ベンチからソーシア監督がトレーナー、通訳とともに飛び出したのは五回、大谷が投球練習をしている時だった。
序盤から制球が安定せず、ピンチを背負う場面が続いた。それでも崩れることなく、粘りの投球で1失点に抑えていた大谷だったが、ソーシア監督によると、三、四回あたりから異変を感じ始めたという。
マウンド上で指揮官に右手を見せる大谷の表情は不満の色がありあり。交代を告げられると、納得いかない様子で小さく首を振るしぐさを見せた。原因は右手中指のマメ。4月17日のレッドソックス戦でも同じ症状で2回、66球で降板している。マウンドを降りる背番号「17」の背中はやり場のない怒りに打ち震えているようだった。
試合後の大谷は会見を行うことなく、遠征地ミネアポリスへ飛んだ。指揮官は次回登板について「状態を見ながら」と話すにとどめたが、「前回ほど、ひどくはなさそう」と軽症を強調していた。