大谷の離脱、米メディアも大きく報道「野球界全体にとっても大打撃」

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)が右肘内側側副じん帯損傷のため、10日間の故障者リストに入った。球団が8日(日本時間9日)、発表した。

 ベーブ・ルース以来、100年ぶりの本格的二刀流選手として注目されてきた大谷の戦線離脱。この日正午すぎの球団発表を受けて米メディア各社も大々的に報じた。

 スポーツ誌では世界最多の発行部数を誇る「スポーツイラストレイテッド」(電子版)は「ショウヘイ・オオタニの故障者リスト入りは今季最も残酷なニュース」との見出しで、二刀流としてのパフォーマンスを「(ナショナルズの投打の柱)ハーパーとシャーザーを合わせたような」と表現。さらにスポーツ界に与えたインパクトの大きさを数々の本塁打を塗り替えただけでなく、禁止薬物使用疑惑でも有名になった「バリー・ボンズ以来」とし、「大谷の離脱が良い知らせとなるのは、同地区ライバルのアストロズとマリナーズ、そして、新人王争いが予想されるヤンキースのトーレスぐらいだろう」とした。

 また、米全国紙「USAトゥデー」(電子版)は「ショウヘイ・オオタニの肘のけがはエンゼルスだけでなく、野球界にとっても大打撃だ」との見出しで詳報。大谷のけがによる影響力の大きさを伝えるとともに「順調に回復したとしても7月下旬まで戻ってこないだろう」と長期離脱を予想した。

 大谷が日本ハム時代の昨年10月に右肘じん帯を損傷してPRP(多血小板血しょう)注射を受けたと昨オフに報じた米ヤフースポーツ(電子版)も大谷離脱の影響の大きさを伝える一方で、今回の損傷の度合いを3段階のうち「グレード2」だった点に着目。「最善のシナリオは7月中に復帰すること」としながら「もし手術になり、慎重にリハビリを進めていった場合は2019年シーズン全体を棒に振ることはほぼ確実だ」とも伝えた。

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