エンゼルス大谷「難しい」サイ・ヤング賞左腕カイケルに3打席連続三振
「エンゼルス1ー3アストロズ」(20日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「5番・指名打者」で出場し、3打数無安打3三振。15年サイ・ヤング賞左腕のカイケルに今季4度目となる1試合3三振を喫し、打率を・277とした。後半戦初戦でチームは七回2死までノーヒットに抑えられるなど、2安打で1点を奪うのがやっとの状態で勝率は5割となった。
執ような内角へのツーシーム。大谷はファウルで粘り、活路を見いだそうとしたが、甘いボールは1球も来なかった。1試合3三振は右肘故障から復帰した今月3日のマリナーズ戦以来、今季4度目。一人の投手に喫するのは5月16日の同一カード、バーランダー以来だ。
「(内角へのツーシームは)かなり変化もしていると思いますし、いいところに来るボールはかなり動きも大きいので(とらえるのは)難しいという感じは受けました」
ツーシームを積極的に振っていったことには「振る中で合わせていければなとは思ってますし、きょう1回だけの対戦ではないので、2回目、3回目とやったときにしっかり対応できるような感じをつかめればなとは思っています」と先を見据えて対戦していたことを明かした。
4日間の球宴休みを挟み、5日ぶりとなる実戦の打席。スタメン出場は10日以来10日ぶりという状況で快音を響かせることができなかった大谷。右打ちのベテラン、プホルスが左膝の炎症で故障者リスト入りしていることもあり、大谷を唯一の左打者としてスタメンで起用したソーシア監督は「カイケルはいい投球をしていた。スイングしたツーシームも低めにきていた。ショウヘイにとっては厳しい夜になった」と話した。
この日は大谷だけでなく、打線全体でもカイケルを攻略できず、七回2死までノーヒット。仲間たちが苦しむ姿をベンチから見ていた大谷は「序盤はこっちもヒットが出なかったですし、きっちり攻めるところを攻められた。チーム全体としてそういう感じだった」と感想。「いろんなタイプのピッチャーがいる。真っすぐが速いピッチャーもいれば、(ボールを)動かすピッチャーもいる。いろいろ引き出しを多くつくれればなと思います」と話した。