マー君、完封でメジャー通算60勝!「制球良かった」今季8勝目
「レイズ0-4ヤンキース」(24日、セントピーターズバーグ)
ヤンキースの田中将大投手(29)が後半戦初登板に臨み、今季初完封で8勝目を挙げた。3安打9三振1四球で、メジャーでは昨年4月以来3度目の完封となり、通算60勝目(30敗)に到達した。
27個目のアウトをマウンドで見届け、田中が捕手のロマインと抱き合って喜んだ。本調子ではなかった前半戦の鬱憤(うっぷん)を晴らす快投劇。「今まで自分が信頼を失ってきた。長いイニングを投げていい投球ができたことは良かった」と悦に入った。
「制球が良かったから全ていい循環になった」との言葉通り、多彩な球種でコースの隅を突いた。四回まで走者を許さず、計9奪三振。ほとんどのアウトを三振と内野ゴロで稼ぎ「コントロールできていたから、おのずとそういうふうになったのかな」と分析した。
優勝争いへ欠かせない右腕の完封勝利に、ブーン監督は「ここからリズムに乗ってくれれば」と期待を寄せる。浮上のきっかけにしたい田中は「これだけでは信頼回復にはならない。これからも自分のできることをしっかりとやっていく」と後半戦を見据えた。