エンゼルス大谷、11打席連続無安打 チームは延長サヨナラ弾で3連勝&貯金1
「エンゼルス4ー3マリナーズ」(27日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「2番・指名打者」で出場し、4打数無安打だった。25日のホワイトソックス戦で五回に9号2ランを放った後は2戦11打席連続で快音がなく、打率は・263。チームは延長十回、カルフーンのサヨナラ弾で3連勝。7月15日以来の貯金1とした。
本拠地がため息に包まれた。同点に追いつかれた直後の八回の打席。先頭で打席に立った大谷は、カウント3-1から中継ぎ右腕コロメが投じた153キロ速球をジャストミート。初速177キロのラインドライブを放ったが、二塁ゴードンが倒れ込みながら好捕。敵軍の美技に11打席ぶりとなるはずだったヒットを阻まれ、唇を噛んだ。
この日は苦しい打席が続いた。この日のマリナーズの先発は15年に西武でプレーした左腕のルブラン。大谷はメジャー初対決となった3日の試合で3打数無安打2三振と抑えられていた。
初回の打席は初球、140キロ直球を見逃してストライクを取られた後、高めに浮いた116キロカーブを叩いたが、高々と上がった打球は左翼手のグラブに収まった。
3点リードの二回2死三塁の好機はフルカウントから外へ逃げる132キロカットボールにバットは空を切った。
3-1の五回無死一塁の打席は初球、内角高めの138キロツーシームを見逃してストライクを取られた後、内寄り124キロチェンジアップをファウルにして追い込まれる。最後は内角低めに沈むチェンジアップで再び、空振り三振。うつむきながらベンチに帰る大谷の表情は悔しそうだった。
試合はエンゼルスのカルフーンが二回に先制2点適時二塁打を放つなど、3点をリードしたが、先発ヒーニーが中盤につかまり同点に。しかし、延長十回、先頭のカルフーンが12号ソロで劇的サヨナラ勝ち。大谷ら仲間たちが笑顔で待ち構えるホームに飛び込んでいった。