エンゼルスの大黒柱プホルス「目標はメジャー全30球団賛同」人身売買撲滅を訴える

 大谷翔平投手(24)が所属するエンゼルスのアルバート・プホルス内野手(38)が9日(日本時間10日)、本拠地エンゼル・スタジアムで会見を行い、9月15日(同9月16日)に同所で「人身売買撲滅運動デー」と題するイベントを開催することを発表した。

 イベント開催は昨年9月に続いて2回目。大リーグではエンゼルスのほかにナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手がホストを務め、今月23日に本拠地ナショナルズ・パークで初めてイベントを行うことが決まっている。試合のなかったこの日、ディードレ夫人や歌手のニック・ジョナス(25)らと会見に臨んだプホルスは「とてもわくわくしています。僕たちの目標はメジャー全30球団がこの運動に賛同してくれることです」と話した。

 今年5月に史上4人目の通算3000安打&600本塁打を達成したチームの大黒柱は夫人とともに「STRIKE OUT SLAVERY」を立ち上げ、活動を開始。きっかけは2年前に世界各国を旅行し、人身売買の実態を知った夫人の言葉だったようで、「妻から話を聞いた時は『何をしようとしているの?うちには5人も子供がいるのに、なぜ?』と思いましたが、彼女の熱意を感じ『ここまでずっと僕を支えてくれた。今度は僕が彼女を支える番だ』と考えるようになりました」と話した。

 主催者が作成したリリースによると、乳幼児から成人まで強制労働や強制売春を目的とした人身売買の数は世界167カ国で4580万人にものぼり、その生産額は年間1500億ドル(約16兆6500億円)。米国でもその数は増加しているという。

 イベント当日はマリナーズ戦が行われ、チケット購入者は試合後に開かれるジョナスのコンサートを鑑賞できる。

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