大谷、“4度目の正直”2点適時打 六回まで3度の得点機に3三振
「エンゼルス7-8アスレチックス」(12日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、5打数1安打2打点で打率を・271とした。六回まで3度の得点機に3三振を喫したが、3点を追う八回に左前2点適時打。チームは1点差で敗れて借金1となった。
大谷が快音を響かせたのは4打数無安打で迎えた5-8の八回2死二、三塁の好機だ。メジャー通算123セーブの右腕ファミリアの初球、143キロスライダーを左前へ運び、2人の走者をホームへ迎え入れた。
前日に続いて3番で起用された大谷の第1打席は3点ビハインドの初回1死二塁の好機。メジャー77勝右腕ケーヒルに対し、初球、高め146キロシンカーを見送ってストライク、2球目がワンバウンドになり、二走が三塁へ。3球目、内角ボールからストライクゾーンに動く150キロシンカーに腰を引いて見送り、追い込まれた後、内角低めの134キロチェンジアップに空振り三振を喫した。
2番アップトンの適時打で3-3とした直後の二回2死一塁の打席は遊ゴロ。カウント1-1から内角カットボールを一、二塁間へはじき返したが、あらかじめ内野陣が右に寄り、遊撃手が一、二塁間に入る“大谷シフト”に阻まれた。
再び、好機を生かせなかったのは3-8の五回無死一塁の打席だ。見送った内角シンカーがストライクとなり、内角低めのチェンジアップを空振りして追い込まれた後、3球目に一塁走者のアップトンが二盗に成功。1死二塁と得点機をつくったが、フルカウントからの7球目、内角低めのチェンジアップにバットは空を切った。
5-8の六回の打席は2死ながら2人の走者を置いた好機。中継ぎ右腕トリビーノに対し、カウント1-2からの5球目、外角高めの156キロ速球に空振り三振を喫し、地元ファンを落胆させた。
前日は右肘のけがから復帰後初めてブルペンに入り、カーブとスライダーを交えて23球を投げた大谷。一夜明けのこの日は試合前にキャッチボールで88球を投げて調整した。ソーシア監督はあす13日に2度目のブルペンに入ると明かした。