大谷「シンプルにいけばいい」四球で出塁後にスクイズで快足生還
「パドレス3-6エンゼルス」(13日、サンディエゴ)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は延長十回に代打で出場し、四球だった。出塁後は後続のスクイズで生還し、貴重な追加点を奪った。チームは連敗を2で止め、勝率を5割に戻した。
2-2の延長十回一死一塁。代打で出場した大谷はストライクゾーンからボールになるシンカーを見極めて四球で出塁。1死一、二塁と好機を広げた。続くカルフーンが右中間へ勝ち越し二塁打。大谷も三塁に進んだ。
追加点が欲しい場面でソーシア監督が動いた。フレッチャーのワンボールからの2球目にスクイズのサイン。今季は一度も使っていない“奇策”は小技ができるフレッチャーと足のある大谷への信頼の表れだ。
絶妙なタイミングでスタートを切った大谷は打球が二塁手の方向へ転がる間に本塁へスライディング。足で追加点をもたらした。
三塁上では緊張感はなかったという大谷は「こっちは走ったらセーフなんで、バッターがちゃんと決めてくれれば。(考えることが)あるとしたら(投球が)ワンバウンドになった時にタッチでアウトになるのか、1点入るぐらいのスタートをちゃんと切れてるかどうかぐらい。シンプルにいけばいいんじゃないかなと思います」と一連のプレーを振り返った。
この日は、指名打者制のない交流戦だったため、3試合ぶりのベンチスタートだったが、勝負どころで目と足でチームの勝利に貢献。四球で出塁した打席については「(一塁走者が二盗に成功し、)途中から一塁が空いたので、(配球が)きわどいところに来るんじゃないかなという打席だったんですけど、しっかりと見れてよかったかなと思います」と話した。