エンゼルス大谷、右肘故障後初めて本拠地マウンドで打者に投球 指揮官「すべてよかった」
「パドレス-エンゼルス」(15日・サンディエゴ)
右肘故障から二刀流復帰を目指すエンゼルスの大谷翔平投手(24)が15日(日本時間16日)、本拠地エンゼルスタジアムでマイナー打者を相手に投球練習を行った。パドレス戦の試合前にソーシア監督が明かした。
大谷は前日14日に敵地サンディエゴで行われたパドレス戦に代打で出場した後、約150キロ離れた本拠地へ戻ってこの日の投球練習に臨んだ。
7月19日に投手復帰に向けて投球プログラムをスタートし、今月11日と13日にブルペンに入り、傾斜を使って投球練習を行っている大谷。ソーシア監督によると、この日はブルペンで投げた後、本拠地のマウンドから1Aの打者を相手に投球。打者はスイングをせず、打者が打席に立った時の感覚を取り戻すことが目的だったという。
投球数はブルペンで35球。マウンドから打者に対して15球を投げた後、休憩を挟み、さらに18球、計33球だった。 敵地ではなく、本拠地で投げたことについて、指揮官はトラックマン(弾道測定機器)を使ったデータ収集のためと説明。投球内容については「すべてよかったようだ。強度もすばらしかったし、このまま前に進んで行ってほしい」とにこやかに話した。
この日のパドレス戦は指名打者制のない交流戦のため、大谷は3試合連続でスタメンを外れたが、ソーシア監督は「彼はもうすぐここに戻って来るので代打として考えている」と、大谷が投球練習後に再び、敵地へ移動して代打に備えることを明かした。