大谷、3番で好機に敬遠 四回に二塁打で勝ち越し生還も逆転負け
「レンジャーズ4-2エンゼルス」(19日、アーリントン)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「3番・指名打者」で出場し、3打数1安打1四球だった。2試合連続安打で打率は・268。チームは逆転負けで勝率を5割にした。
前日18日の試合は代打で13号3ランを放った大谷はこの日、3番アップトンに休養が与えられたため、2日前の4番から打順を上げ、今季6度目の3番で起用された。一回の打席は1死一塁。メジャー通算120勝右腕ガヤードに対し、フルカウントから見送った外角低めの148キロ直球をストライクと判定されて三振。スタートを切った一走・カルフーンも二盗失敗でダブルプレーとなった。
見せ場は1点ビハインドの四回無死一塁だ。カウント2-1から内寄り低めの145キロ速球をとらえると打球は一塁手の左を抜けて右前へ。好判断で一塁を蹴り、二塁を陥れた。1死一、三塁と好機を拡大し、後続の2つの内野ゴロで自身は勝ち越しホームを踏んだ。
2打席を終えた時点で8月の月間打率は・317、同OPS(出塁率+長打率)は脅威の10割越えていた大谷。2-1の六回1死二塁の好機は打席に入ったところでレンジャーズのバニスター監督が敬遠を申告した。4月12日のロイヤルズ戦以来、52試合ぶり2度目の敬遠四球を記録した大谷は防具を丁寧にまとめてバットと一緒にボールボーイに手渡してから一塁へ向かった。歩いて1死一、二塁とチャンスを拡大したが、後続が倒れて追加点はならなかった。
エンゼルスは七回に3番手ラミレスが逆転3ランを被弾。2点を追う九回の大谷は先頭で守護神レクラークと対戦し、左飛に打ち取られた。初球、内角高めの153キロ直球を左翼線側席へファウルにした後、2球目154キロの内角球を打ち損じて凡退した。