大谷2カ月半ぶり打者と“対戦” 右肘故障後初の実戦形式、非公開で29球
エンゼルスの大谷翔平投手(24)が20日(日本時間21日)、アリゾナ州テンピの球団施設で右肘の故障後初めて実戦形式の登板に臨み、打者に対して計29球を投げた。打者との対戦は6月6日のロイヤルズとの公式戦以来、約2カ月半ぶりとなった。
練習は非公開で行われ、球団によるとマイナー2選手が左右で計6打席に立ったという。投手コーチやスタッフも見守り、球団関係者は「全て順調」としている。チームは21日から敵地フェニックスでダイヤモンドバックスとの2連戦を控え、20日はオフだった。
右肘の内側側副靱帯(じんたい)損傷から今季中の投手復帰を目指す大谷は、11日に捕手を立たせてブルペンでの投球を再開した。13日に初めて捕手を座らせると、15日は本拠地アナハイムでブルペンでの投球後に打者を立たせて計33球。相手はバットを振らなかったが、実戦での味方の攻撃時間を想定して休憩を挟む「アップ・アンド・ダウン」と呼ばれるメジャー流の調整で、フォークボールも含めて全球種を投じていた。