大谷「もういけますよ」二刀流復活へ準備万全 実戦形式で故障後最多50球

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が27日(日本時間28日)、ロッキーズ戦の試合前に5日ぶり3度目となる実戦形式の投球練習を行い、右肘故障後最多となる50球を投げ、「もういけますよ」と投手復帰の準備が万全であることを宣言した。

 22日以来、中4日で臨んだ実戦形式のマウンド。非公開で行われたこの日の練習は、球団広報部によると、右打ちと左打ちのマイナー打者2人を相手に計8打席で対戦。要した球数は一、二回がそれぞれ15球、三回が20球で、スプリットを含む変化球を交えて計50球。ストライクは33球だったという。

 この日の投球を振り返った大谷は「球数も増えてますし、強度も徐々に上がってるかなと思うので、実戦に向けての準備としてはよかったかなと思います」と手応えを口にした。

 大谷の投球を見たソーシア監督は次のステップに関して「この2、3日の間にブルペンでの投球練習を含め、医療スタッフの評価を聞いて決めていきたい」と明言こそしなかったが、「メジャーの打者を打ち取れる球を投げていた」と、投手復帰への条件をクリアしていることを示唆した。

 次のステップとしては実戦形式でさらに球数を増やして状態を確認するという選択肢も考えられるが、大谷は「メジャーリーグのレベルで投げてみないとわからないことの方が多いので、むしろ投げて気付くことの方が多いんじゃないかなと思いますし、現段階で(メジャー以外の)ほかのところで気付くところはあまりないかなと思います」ときっぱり。「ここで行ってほしい、というところに合わせて準備したい」と続けた。

 肉体だけでなく、気持ちも戦闘モードに入っている。「現時点で気を付けているところはない」とリハビリの段階を脱したことを示し、「どの選手もシーズン中はいかに次のゲームで抑えられるか、ということしか考えてないと思うので、復帰戦だからどうのこうのということではなく、勝つために1イニングでも多くゼロに抑えることを考えていきたいなと思っています」と話した。

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