大谷、3日に投手復帰 アストロズ戦で先発、ぶっつけ本番も「楽しみ」
右肘故障のため、投手での出場を見合わせていたエンゼルスの大谷翔平投手(24)が、9月2日(日本時間3日)に敵地・ヒューストンで行われるアストロズ戦に先発登板することが決まった。ソーシア監督が30日、公表した。当日の試合は全米中継されることが決まっており、6月6日のロイヤルズ戦以来、およそ3カ月ぶりのメジャーマウンドで二刀流が復活する。
ようやく決まった復帰のマウンド。前日29日に指揮官から正式に伝えられたという大谷は晴れやかな表情で「戻るだけでなく、しっかりと抑えられるかがすごく大事だと思う」と故障前同様、勝負へのこだわりを見せた。
右肘に張りが出たのは6月6日のロイヤルズ戦登板後。肘の内側側副靭帯(じんたい)に損傷が見つかり、戦線離脱した。6週間の投球禁止。7月3日に打者として戦列に戻ったが、投手復帰は見送られた。
7月19日にキャッチボールを解禁。リハビリ期間中はもどかしい気持ちを吐露したこともあった。しかし、この日の大谷は「長いかなとは思いますけど、打者で出てたので正直、気にする余裕はなかった」と、打者として充実した時間だったことを口にした。
再発を防ぐために投球フォームを微調整した。マイナーでのリハビリ登板なしの“ぶっつけ本番”となるが、「試合の中でどれくらいの完成度で投げられるかというのは自分でも楽しみにしてます」と大谷。ソーシア監督は投球回数や球数は明言しなかったが、「とてもわくわくしている」とにこやかに話した。
相手は昨季の王者。現在は連覇に向けて地区首位を走っている。大谷は4月24日に先発し、六回途中4失点で勝敗つかず。当時を振り返り、「全体的に打線は素晴らしい」と言った。スポーツ専門局ESPNが全米中継する試合。二刀流復活の舞台は整った。