大谷20号 松井以来日本勢2人目 応援駆け付けた両親の前で8戦ぶり一発
「エンゼルス5-6マリナーズ」(15日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)が15日、マリナーズ戦で一回にソロ本塁打を放ち、日本勢では松井秀喜(元ヤンキースなど)以来2人目の20号に到達した。自身のメジャー1年目の日本選手最多本塁打記録を更新し、新人王争いでもアピールした。
快音とともに放たれた白球がセンター方向へ一直線に伸びた。一回。甘く入った143キロのツーシームを大谷は逃さなかった。8戦ぶりの一発は松井以来日本選手2人目の20号だ。
「すごくうれしいですけど、まだ終わってないので明日から切り替えて頑張りたい」
通過点。試合後に手元に戻ってきた記念球を報道陣に披露し、笑顔を見せた。
9月は移籍後自己最長となる11試合連続スタメン。疲れを見せることなく、打率・390、5本塁打、12打点と打ちまくる。5日に右肘靭帯(じんたい)の損傷が見つかり、医師から手術を勧告されたばかり。
「100%予想してなかったことではなかった。投手なら誰でも準備はしていること。周りの人が心配してくれたり、落ち込んだり、というのはあったけど、僕が落ち込むことはなかった」
日本から応援に駆け付けた両親の前で元気なところを見せた。満面に笑みを浮かべ「結果を出していることはうれしい」と言った。
規定打席に達していないが、本塁打率14・00(280打数で20本)はメジャー7位に相当する。「自分ではホームランバッターだとは思ってない。色々なやり方で得点に絡んでいけるように一つの手段として長打を打てれば」。大谷がメジャー屈指のアーチストになろうとしている。