大谷翔平、快足内野安打 メジャー平均上回るスピード 敵軍遊撃手「彼は本当に速い」

 アスレチックス戦の7回、内野安打で出塁し、代走アルシア(右)と交代するエンゼルス・大谷=オークランド(共同)
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 「アスレチックス10-0エンゼルス」(19日、オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「4番・指名打者」で出場し、3打数1安打で打率を・292とした。一方的な試合展開だったため、七回に内野安打で出塁した後に代走を送られ、途中交代。チームの3連勝はならなかった。

 9点を追う七回1死走者なし。初対戦の左腕アンダーソンにここまで2打席無安打に抑えられていた大谷が、カウント2-1からの内角143キロシンカーに詰まりながらも遊撃内野安打で出塁した。

 MLBの解析システム「スタットキャスト」によると、大谷のトップスピード、秒速29・1フィート(8・9メートル)はメジャー平均の秒速27フィート(8・2メートル)を上回る。大敗ムードの中、子供の時に父から教わった「全力疾走」を実践。ボテボテの打球だったからこそ生まれたチャンスをしっかりものにしてみせた。

 「彼が速いのは4月の対戦で分かっていたから警戒はしていた」。そう話したのは打球を処理した遊撃手のセミエンだ。メジャー6年目の28歳は「彼は本当に速い。左打者の時は少し前に出るようにしている。なんとかアウトにしようと全力でいったんだけど、彼は本当に速い」と話した。

 この日の1安打で今季の大谷の対左腕打率は・218(87打数19安打)。ただし、9月以降の14試合は打率・320(25打数8安打、2四球)、2本塁打を含む4本の長打で本来の力を発揮している。

 残り10試合。大谷はこれからも勝利のために全力疾走する。

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