MLB史上初!捕手と投手の二役で本塁打 エ軍アルシアが大谷より一足早く二刀流偉業
「アスレチックス21-3エンゼルス」(20日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)は「4番・指名打者」で出場し、2打数無安打1四球だった。打率は・290。七回の攻撃を終えて2-18の一方的な展開だったため、ソーシア監督は捕手として先発出場していたアルシアを投手として起用し、大谷の指名打者を解除してブリセーニョを捕手で出場させた。1試合21失点は00年9月30日のマリナーズ戦以来となる球団史上ワーストタイ記録。
歴史的大敗の試合でメジャー史上初の偉業が達成された。
2-18の七回から7番手でマウンドに上がった新人捕手アルシアが九回の打席で6号ソロを放った。球団発表によると、1試合に捕手と投手で出場し、本塁打を記録したのはメジャー史上初めて。エンゼルスで投手が同じ試合で本塁打を打ったのは、元巨人で“クレージー・ライト”の異名をもつクライド・ライトが72年9月8日のホワイトソックス戦第2試合で記録して以来、46年ぶりだ。
アルシアは12年のマイナー生活をへて7月にメジャー初昇格。デビュー戦で球団史上最多の4打点をマークすると、2戦目も6打点の大当たり。デビューから2試合でメジャー最上最多となる10打点をマークしたした苦労人が、今度は大谷より一足早く、二刀流記録を成し遂げた。
試合後のアルシアはメジャー史上初の偉業については知らなかったようで、報道陣から伝え聞くと「うれしいですね」。8月11日の同カードでメジャー初登板を果たしている捕手は「投げるのはいつも楽しい」と話したが、この日は捕手として18失点、投手で2被弾を含む3失点を喫したとあってその表情は複雑だった。