エンゼルス・大谷 21号先制ソロ 5打数1安打1打点
「エンゼルス5-4レンジャーズ」(24日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(24)はアナハイムでのレンジャーズ戦に「3番・指名打者」でフル出場し、一回に右越えに21号先制ソロ本塁打を放ち、5打数1安打1打点、1得点1三振だった。チームは延長十一回、5-4でサヨナラ勝ちし、連敗を5で止めた。
悠然と打球の行方を見届けた。敵軍の右翼手は一歩も動くことなく空を見上げた。「打った瞬間、入るなと思った」。右翼席中段に着弾した飛距離130メートルの一撃。地元ファンのどよめきと歓声の中を大谷がゆっくりとダイヤモンドを回った。
一回だ。11日の対戦で2打数無安打に抑えられた右腕サンプソンの初球を逃さなかった。内角高めの145キロシンカー。「あの球に対して(バットを)しっかりと最善のルートを通せた」。8戦ぶりの一撃はイメージと感触が一致した完璧な1本だった。
前日はメジャー恒例の「新人の儀式」を経験した。敵地でのアストロズ戦の後、移動のチームバスの中でカラオケ大会が開かれた。大谷が選曲したのはJ・ビーバーらが歌い、世界的に大ヒットした「デスパシート」。「歌詞を見ながら一生懸命歌いました」。日本語バージョンだったが、その美声にトラウトらは大興奮。選手の一人が投稿した45秒の動画が拡散され、大きな話題になった。
チームはプレーオフ争いから脱落しているが「消化試合だという感じは個人的にはしてない」。本塁打後は2併殺を含む4打席無安打。「きょうもいいところ、悪いところ、たくさんありました。明日につながってくれれば」。残り5試合。さらなる進化を信じて最後まで戦い抜く。