マエケンお見事!2球斬り ド軍6年連続PO進出に貢献 控えめシャンパンファイト
「ジャイアンツ6-10ドジャース」(29日、サンフランシスコ)
ドジャースの前田健太投手(30)はジャイアンツ戦で6-5の八回途中に4番手で登板し、2/3回を無安打無失点だった。チームは10-6で勝ち、6年連続のプレーオフ進出を決めた。エンゼルスの大谷翔平投手(24)はアスレチックス戦にでフル出場し4打数無安打、1三振で4試合連続安打で止まった。
ドジャースのナインが喜びを爆発させることはなかった。プレーオフに進むという最低限の目標はクリアしたが、目指しているのは地区6連覇。やや控えめなシャンパンファイトを終えた前田は「ちょっと昨年、一昨年とは違う」と心の底から喜べない様子だった。
試合でもエース左腕のカーショーが5失点でリードをふいにした。八回にようやく1点を勝ち越し、前田が急きょ肩をつくって直後の1死から登板。わずか2球でアウト二つを奪う好救援に「意外と早く準備し、抑えることができてよかった」とうなずいた。
前田の「(プレーオフ進出が)まさかここまで決まらないとは」との言葉は本音だろう。実績豊富な野手がベンチに何人も控え、先発陣は前田が救援に回るほど層が厚い。地区優勝の大本命と目されながら苦戦を強いられ、同率首位で並んだロッキーズとともに30日にレギュラーシーズン最終戦を迎える。
独走優勝で休養十分でプレーオフに臨めた昨季とは違う状況だ。それでも、ロバーツ監督は「ワイルドカードからワールドシリーズを制した例もあるし、それだけの選手層は備えている。うちが一番だ」と強調した。