マー君「最高の結果になった」強力打線を3安打1失点に抑えてシリーズ1勝1敗
「ア・リーグ地区シリーズ・第2戦、レッドソックス2-6ヤンキース」(6日、ボストン)
ヤンキースの田中将大投手(29)はレッドソックスとのア・リーグ地区シリーズ第2戦で先発し、5回3安打1失点で勝利投手になり、ポストシーズン通算3勝目を挙げた。78球を投げて4奪三振1四球。チームは快勝し、シリーズを1勝1敗とした。第3戦は8日(日本時間9日)、ニューヨークで行われる。
ヤンキースは初回にジャッジの先制ソロ、二回には女房役サンチェスのソロ弾などで3点をリード。打線の援護を受けて好投した田中は「自分のすべては出し切れたと思います」と満足感。強力ブルペン陣が後ろに控えていたため、78球での降板となったことには「ポストシーズンなら全然あることだと思う。次の登板にぶつければいいし、次の登板につなげていけばいいと思うので、特に思うことはないです」と話した。
失点は四回に4番ボガーツに浴びたソロの1点のみ。すべてのイニングで先頭打者を出さず、連打も許さなかった投球を「とにかく一人一人、1球1球、神経を使って投げたと思ってるので、その結果かなと思います」と振り返った。
課題に挙げていたスプリットは全78球のうちおよそ40%の31球。「最近2試合より全然よかったと思う」と自己評価し、「出来がよかったから数が増えたというのはもちろんある。出来がよくないと投げられない」と続けた。5回戦制の地区シリーズで第1戦を落としているヤンキースはこの日、負ければ王手をかけられていた。「敵地で1勝1敗のタイで(ニューヨークに)帰れることはすごく大きいと思っていたので、勝って帰れるということは。だからこういう結果になって、最高の結果になったと思うので、次のホームでまたいいゲームをしていきたいなと思います」。そう話す田中の表情は大役を果たした安堵感とやり切った充実感に満ちあふれていた。