「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第１戦、ブルワーズ６－５ドジャース」（１２日、ミルウォーキー）

　前田健太投手（３０）が所属するドジャースが初戦を落とした。エース左腕、カーショーが四回途中５失点ＫＯ。終盤に反撃を見せ、１点差まで詰め寄ったが、あと１本が出なかった。

　ドジャースは二回にマチャドの先制ソロで流れを引き寄せたかに見えたが、カーショーが三回に投手ウッドラフにまさかの同点被弾。飛距離１２４メートル。先頭で入った右投げ左打ちの投手にカウント２－２から甘く入った１４８キロをセンターの右へ運ばれ、信じられないという表情を見せた。

　続くケインに中前打、イエリチに四球を許し、無死一、二塁のピンチに陥ると、１死後にグランダルのこの日２個目のパスボールで１死二、三塁。さらに同捕手の打撃妨害で満塁となり、ぺレスの犠飛で逆転された。

　１週間前のブレーブスとの地区シリーズ第２戦では８回無失点の快投を披露。しかし、この日は四回にも先頭を四球で出すと、連打で２点を失って途中降板。左翼テイラーの失策が絡む不運もあったが、悔しいＫＯとなった。２番手マドソンが５点目を奪われるとベンチの中でがっくり肩を落とした。

　４－６の八回から前田が６番手で登板し、１死から三塁ターナーのチーム４個目の失策で走者を背負ったが、ＭＶＰ候補のイエリッチを二ゴロ併殺打に仕留めた。

　ドジャースは４－６の九回２死走者から四球と三塁打で１点を返し、１点差に詰め寄ったが、２死三塁からターナーが空振り三振を喫し、万事休した。