ドジャース 六回に勝ち越し成功 ブルワーズは先発を5球で降板させる“奇策”
「ナ・リーグ優勝決定シリーズ・第5戦、ドジャース-ブルワーズ」(17日、ロサンゼルス)
前田健太投手(30)が所属するドジャースが、同点の六回にマンシーの適時打で勝ち越しに成功した。
前日は延長十三回、5時間15分の死闘を制し、シリーズを2勝2敗のタイに戻したドジャース。エース左腕カーショーで一気に王手をかけたいところだったが、三回1死から8番アルシアに左前打、投手ウッドラフには四球を与えて一、二塁のピンチ。ケインの中越え二塁打で1点を先制された。2死から四球で満塁にされたが、4番アギラーを空振り三振に斬って最少失点に抑えた。
ブルワーズの先発は左腕マイリーだったが、一回に先頭を四球で歩かせたところで突然の降板。わずか5球で右腕のウッドラフにスイッチし、後続を抑えた。
マイリーは2日後の第6戦に先発予定で、カウンセル監督は左腕を先発させることで、ドジャースに対左腕用打線を組ませることが狙いだったとみられる。ドジャースは四回の守備から「3番・一塁」のフリーズに代えてピダーソンを左翼で起用。4人の守備位置を変更し、打線を組み替えた。
四回まで1安打に抑えられていたドジャース打線が意地を見せたのは五回だ。先頭テイラーが遊撃内野安打と敵失で二塁まで進み、すかさず三盗に成功。1死からバーンズの中前適時打で同点とした。さらにカーショーの犠打で2死二塁としたが、前日に決勝打を放ったベリンジャーが空振り三振に倒れ、勝ち越し機を逸した。
1-1の六回には6イニング目に入ったウッドラフを攻め立て、1死一、二塁のチャンスをつくると、ここまで2打席連続三振だった5番マンシーがカウント1-2と追い込まれながらスライダーを左前へはじき返し、勝ち越し点を挙げた。
前日の試合で一塁を駆け抜けた際に、ブルワーズの一塁手の足に接触し、乱闘騒ぎのきっかけとなった4番マチャドは2打席連続併殺打と精彩を欠いている。