マエケン「正直、憂鬱な部分ある」ワールドシリーズの重圧を語る
2年連続ワールドシリーズに出場するドジャースの前田健太投手(30)が22日(日本時間23日)、あす23日(同24日午前9時9分開始)のレッドソックスとの第1戦を前にチーム練習に参加した。
メジャー1年目から3年連続でプレーオフに進み、ワールドシリーズは2年連続。昨年は最終第7戦でアストロズに敗れている前田は「またこの舞台に戻って来られたことはすごくうれしく思うし、去年の悔しさを晴らしたいという気持ちも強い」と話す。
ア・リーグの覇者、レッドソックスと対戦するのはメジャー3年目で初。当然、敵地フェンウェイ・パークを訪れたのも初めてだ。メジャー最高のチーム打率を誇り、首位打者ベッツ、打点王マルティネスら強打者がそろう相手打線の印象について「穴のない選手が多い」と表現し、1912年に開場したメジャー最古の球場に足を踏み入れたことに「昔、松坂さんが投げてるのをよく見てたので不思議な気持ち。まさか自分がこの球場に来られるとは思ってなかった」としみじみ語った。
シリーズでは昨年同様、リリーフとしてブルペンで待機する。7試合のうち勝負どころの4試合に起用された1年前を思い返しながら「去年の経験がある分、正直、憂鬱な部分もあります」と前田。「去年は初めてのワールドシリーズで楽しみでしかなかったですけど、今年は去年のプレッシャー、緊張感を覚えてますし、それがまた来るのかと思うと、やっぱり、しんどいなという思いもある」と本音を漏らす。
この日はウォームアップ、キャッチボールの後、外野ダッシュを繰り返した。ブルペンでは通訳を相手に約30球を投げて調整した。
今プレーオフはここまで5試合、3回2/3を投げて5安打2失点。ベンチ入りメンバーは第1戦当日に発表されるが、「どうなんですかね、投げられるかまだ分からないですし、メンバーに入るか分からないんですけど」と話しながら「とにかく1人1人、全力で自分のもってる力をすべて出すつもりで投げていけたらいいなと思います」と意気込みを口にした。