マエケン「マイナスにならないこと」チーム連敗も前を向く
「ワールドシリーズ・第2戦、レッドソックス4-2ドジャース」(24日、ボストン)
ドジャースの前田健太投手(30)が、2年連続ワールドシリーズのマウンドに立った。2点を追う七回に4番手で登板し、2/3回を投げて1安打無安打、1奪三振だった。チームは逆転負けでシリーズ2連敗。26日(日本時間27日)の本拠地ドジャースタジアムで行われる第3戦での巻き返しを誓った。
出番は2-4の七回だった。気温5度、体感温度2度の敵地。何度も右手に息を吹きかけ、ロジンをつけて、指先をケアした前田は「寒かったので感覚的にも難しいものがありました」と言った。
先頭バスケスをフルカウントから151キロ直球で二ゴロに仕留めるが、続く首位打者ベッツにはワンボールから甘く入った140キロスライダーを左越え二塁打。打球は「グリーンモンスター」と呼ばれる左翼フェンスを直撃した。
1死二塁のピンチで迎えた打者はベニンテンディ。前日の第1戦で4安打を記録している左打ちの24歳に対し、カウント1-2からチェンジアップで空振り三振。「あのボールはすごくよかった」と会心の1球を振り返った。
ここでロバーツ監督から交代を告げられ、お役御免。代わったアレクサンダーが後続を抑えて無失点で切り抜けた。
3日前の会見では「憂鬱」と漏らしたワールドシリーズの舞台。前田は「これまでのシリーズよりワールドシリーズの方が緊張感もプレッシャーも強く感じました。その中でしっかり投げていくことが大事だと思う。一番最初が一番難しいので、次からすんなり入ることができると思う」と話した。
敵地で連敗を喫したことには「切り替えるしかないと思いますし、またLA(地元ロサンゼルス)で勝っていけば流れが変わると思う」と前田。「(気持ちが)マイナスにならないこと。ひとつひとつ勝っていくしかない。こういう時って1勝でガラッと変わる時もあると思う」と前を向いた。