ドジャース指揮官、マエケンを称える「ケンタは素晴らしい守備を見せた」
「ワールドシリーズ・第4戦、ドジャース-レッドソックス」(27日・ロサンゼルス)
シリーズ史上最長となる延長十八回、7時間20分の死闘を制した第3戦から一夜明け、延長十五回からの2イニングを無失点に抑えたドジャースの前田健太投手(30)はキャッチボールなどで調整し、試合に備えた。
選手たちの疲労を軽減するため、チーム練習がなかった試合前。前夜の試合で2回、36球を投げて無失点、5者連続三振の快投を披露した前田は開始3時間前にフィールドに出てキャッチボール、さらには平地で相手を座らせた投球練習で調整。日課のショートダッシュも欠かさなかった。
試合前の監督会見ではロバーツ監督が前夜の睡眠時間が2、3時間だったと明かし、前夜の激闘を振り返りながら選手たちの守備での集中力を高く評価。延長十回に本塁補殺を決めた中堅ベリンジャーの強肩とともに延長十五回無死一、二塁からの前田のバント処理を挙げ、「ケンタは窮地に陥ったが、バントプレーで素晴らしい守備を見せた」と絶賛した。
前夜は両軍ともにシリーズ新記録となる9人の投手をつぎ込む総力戦。第4戦先発はドジャースが予想どおり左腕のヒル。レッドソックスは予想されたイオバルディが前日に延長十二回から6イニング、97球を投げたため、中継ぎ左腕のロドリゲスに変更した。同左腕は第3戦の五回にも登板しており、米メディアによると、ワールドシリーズで登板間隔0日で先発するのは1924年のマーベリー以来、94年ぶり6人目だという。
また、あす28日の第5戦の先発はドジャースがカーショー、レッドソックスがセールに決定。メジャー屈指の左腕2人が第1戦に続いて再び、投げ合う。