レッドソックス 5年ぶり9度目V ドジャース2年連続で涙
「ワールドシリーズ・第5戦、ドジャース1-5レッドソックス」(28日、ロサンゼルス)
レッドソックス(ア・リーグ)がシリーズ4勝1敗で5年ぶり9度目のワールドチャンピオンに輝いた。コーラ監督は就任1年目での栄冠。前田健太投手が所属するドジャース(ナ・リーグ)は2年連続でワールドシリーズに進出したが、88年以来、30年ぶりの覇権奪回はならなかった。
ドジャースタジアムに「レッツゴー!レッドソックス!」の大合唱が響き渡った。
4点リードの八回2死。初回に先制2ランを放っている3番ピアースが中継ぎ右腕バエズのチェンジアップを左中間席へ運んだ。前夜は守護神ジャンセンから同点ソロを含む2安打4打点。熱いバットは一夜明けても冷めてはいなかった。
王手をかけて臨んだ第5戦。一回にピアースの2ランでエース、カーショーの出はなをくじいた。プレーボールから3分、わずか6球の出来事だった。二回から五回までは1安打に抑えられたが、六回にベッツが左中間へ本塁打。首位打者による16打席ぶりの快音で打線に火が点くと、七回には打点王マルティネスの中越え弾で追加点を奪った。
投げては、この日先発予定だったセールに代わってマウンドに立ったプライスが7回1失点の快投だ。初回に先頭弾を許したが、三回1死三塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、最後は14打者連続アウト。延長十八回の死闘となった第3戦にリリーフで投げ、中1日で託された大役をまっとうした。
ドジャースは第3戦の延長十八回サヨナラ勝ちで勢いづくと見られたが、前夜の第4戦は中継ぎ陣が終盤の4点リードを守り切れずに逆転負け。ダメージは大きかった。最後はエースのカーショーに望みを託したが、まさかの3被弾。7回4失点、92球の力投も打線が援護できなかった。